不確かな確かを確かめに行く旅へ

推しを愛でるだけの簡単なお仕事です

『推し香水』を選んで作ってもらったはなし

 

みなさんこんにちは、湯です。♨️

突然ですがみなさんは『推し香水』なるものをご存知ですか?

新宿にある香水ショップ「FINCA」さんでは60種類の香水を「重ね付け=Pile Up」という方法でこちらの要望に寄せたオリジナルの香水を作り出してくれるのです。

 

元々の経緯としては、「このお店Twitterでよくみたことある!わたしも作りたい!」てな軽いノリでツイートしたらフォロワーさんから『覚悟して行きな』と脅し文句並のめちゃくちゃこわいリプをたくさんもらいました。

 

いやいや…えっ?

香水を作るための覚悟ってなんやねん!!!(笑)

そんなん逆に気になるやんけ!行ったろ!いえーい!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

 

そこにリプで同意してくれたフォロワーさんと一緒に先日行ってきました!興奮したままこのレポ書いてます!はあ!!ありのままに順を追って綴っていきますよ!!!!

 

 

 

 

【11:13 店の前に到着 】

「FINCA」オープン時間は11:00

混み具合によりオープン時間から並んでいる人に順番に整理券が配られるそうな。

わたしが行ったのは日曜日なので当然混んでた。

わたしたちが着いた頃にはすでに整理券をもらって帰ってる人もいたし、前には大体5組くらいが待ってたかな。

(わたしの遅刻のせいです。ごめんなさい。。。。)

 

あっそうそう、これはオリジナル香水のための整理券だから、元々欲しい香水が決まってる場合はすぐに入れるし購入できるらしいよ!*1

 

f:id:arsair12164:20191007133911j:image

(これは夜に撮った写真)

 

 

【11:30頃 店員さんと初対面】

そこで深々と丁寧すぎる対応の店員さんに説明を受けた内容は「今現在8人が中で待ってる。二時間ほどかかる。整理券は17:45~のものになる」ということでした。とくに夜の予定もないので整理券をもらうことに。(連番だった)

 

そこで店員さんに『整理券』と、『INTERVIEW SHEET』なるものをもらいました。「これを書いてお持ち頂くと幾分かスムーズになる」と。ほうほう、どんなもんかね。*2

 

そこには「ご来店ははじめてですか?」というどこのお店でもよくあるようなアンケート内容から「ご希望のイメージをどうぞ」という香水ショップならではの質問まで。「オリジナルイメージの場合、性格や特徴、イメージカラーなども」とまでご丁寧に書いてある。

 

いや〜ね〜?わたしは推しの性格をむちゃくちゃまるごと愛してるけどさ〜、今までこうやって文字にする機会なかったからさ!もう必死でフォロワーさんとウンウン言いながらひねり出した。逆にこうやって字面にした方がちゃんと整理されて店員さんと対面でイチから話すよりたしかにわかりやすいかもしれないね。

推しってどんな人だっけ、とかお互いの推しの性格を言い合ったり(客観的な方がわかりやすかったりする)、挙句の果てに「推し 性格」でTwitterで検索かけた(限界)

 

誰得?って感じだけどわたしが書いたのは以下のもの

・ストイック(推せる)

・真面目(すき)

・笑うとかわいい(天使)

・チョコとタピオカがすき(かわいい)

・素直(これは推し本人が言ってた)

・自分を持ってる(すきめろ)

・メンバーカラーは黄色(世界一似合ってる)

あとは聞かれれば答えようかなって思ったし、だんだん恥ずかしくなってきたのでこんなもん。

あとなんか事前に調べた推しの香りはムスク系らしいってことくらいしか分からなかったし、周りのフォロワーさんに聞いても「エロい匂い!」としか言われなかった。

ムスクってエロいってどんな匂いやねん………

 

そこからの空き時間なんと約6時間。

カフェ行ったり〜タピ活したり〜カラオケでプチ鑑賞会して過ごしました。新宿何でもあるから便利だね。

 

 

【17:20 ふたたび店の前に到着】

たのしみすぎて早く着きすぎました。ガキか。

ドキドキするね〜なんて話し合っていると続々と推し香水を作り終えたお客さんがお店から出てくる、出てくる。そしてみんな口を揃えて「すごい」「推しでしかない」「やばい」と言うのです。マジ?

そこで一抹の不安。わたしたちは匂いをかいで「推しだ…!」とビビっと感じることが出来るのだろうか。もしその感性がなかったらどうしよう…なんて不安がってたらもう時間でした。

 

 

【17:45 入店】

お店は地下にあるこじんまりとしたショットバーをイメージしたというどこか温かな雰囲気。

入店時には男性ひとりと女性二人組のお客さんが。ひとりの女性は作り終わっていたようで座っていました。お客さんひとりに店員さんひとりという完全なマンツーマン対応。

対応中の店員さんに促され椅子に座ってまっていると、お店の奥から他の店員さんが。そこで整理券を回収され、以下のようなお店の説明を受けます。

・店員は『彼(推し)』の写真や絵を見れないこと(昔は見せることが出来たbyフォロワーさん)

・本人はいくらでも見ていい

・香水は一本2,400円

・その香水を2~3本重ね付けするのでお値段は4,800~7,200円になる

・持ち運び用の容器に入れ替えることも可能(プラス100円くらいだったかなぁ)

SNSに載せる場合『彼(推し)』と共に載せてはいけない(「推し」「彼」などぼかして頂ければいくらでもどうぞ、とのこと)

・一次創作の場合は(著作権は自分のものなので)一緒に載せてもよい

(もっとあっただろうけど忘れてしもた)

ふむふむ、なるほど!面白そう!そして店員さんええ声!!むちゃくちゃ丁寧!!すきです!!

 

そしていい声の店員さんから最後にひとこと

 

お兄さん「お客さまの、彼への熱意語彙力で、我々にイメージをお伝えください(優しいいい声)」

 

わたし「…がんばります(???)」

 

ここらへんで急にドキドキしてくる。みぞみぞする。

 

二人まとめて説明を受けたあと、別れて匂い選別へ。わたしを担当してくれたのは可愛らしい女性の店員さんでした。

先ほど書いた『INTERVIEW SHEET』を手渡し、そこから2人のファイトがはじまる。

 

 

【17:52 匂い選別開始】

お姉さん「それじゃあ始めていきますね」

ドドン、太鼓の音が心臓に轟く。遠くに法螺貝の音。山の向こうから狼煙が上がる。戦じゃ。これは戦なのである。先ほどわたしはファイトと言ったが、これはお姉さんとの協力プレイ、いわばタッグ、もはやスクラムを組んでいるのである。(誰と戦ってるかはしらん)(なんのはなし?)

 

するとここでまさかの相方(お姉さん)からの横槍が。

お姉さん「あれっ…わたしこの人、前に作ったかもしれない」

わたし「!?」

 

湯は不意打ちの槍に上手く盾が出せない!▼

香水屋のお姉さんの次の攻撃▼

お姉さん「え〜この“チョコとタピオカがすき”って見たことありますよ〜」

わたし「!?!!!」

 

 

そしてトドメの一発▼

 

お姉さんその人ってシルバニアファミリーもすきですか?」

 

わたし「!?!!!!?!す、すきです!!wwwwwwwww」

 

こうかはばつぐんだ!▼

まさかの不意打ちノックアウト!

ズルすぎる!!!こんな処刑あります!?(???)

図星オブ図星!!!

恥ずかしいったらありゃしない!!!!(笑)

てか覚えてるお姉さんもすごい

 

 

謎の横槍で緊張がいくらか解けたところで(?)お姉さんから怒涛の質問タイム。

 

お姉さん「男性ですか?年齢は?」

テンパったわたし「27さい…かな…(正解は26)」

 

お姉さん「うーん、じゃあその人の第一印象は?」

わたし「顔立ちはクールで、体は筋肉質でガタイもいいので見た目はイカつい感じなんですけど、中身はとっても可愛らしいひとですね〜。最初はビビってたけど話して初めて優しさに気づき慕ってくれる後輩がたくさんいますね(突然流暢に推しを語り出すヲタクの絵文字)(今書き起こしてて思ったけどクソクソド長文)(迷惑極まりない)

 

お姉さん「春夏秋冬だとどれですかね〜」

わたし「夏…か冬……(一番困る返答)」

これは超個人的見解なのですが、わたしの推しは今のビジュだと真夏!って感じだけど明るめの髪型で前髪があると冬の暖かなイメージがあります。かわいい。結局夏って言った。

そのあと「夏の終わり頃の蒸し蒸しした中の涼しい夜の風」って伝えました。我が推しっぽくない?

 

お姉さん「朝昼晩だと?」

わたし「うーん…朝弱いので〜夜かな〜」

寝起き悪い推しかわいい(うるさい)

 

 

ここまで聞かれたところでお姉さんの調合が始まりました。

細長い紙に香水を二種類ひとかけずつして渡してくれます。それをこちらが香って推しのイメージかどうかを選別していくスタイル。

 

お姉さん毎回「これは○○という香りで、の真面目さやストイックさを表していますね」とか「この甘さがの可愛らしい部分を表しています」って解説してくれるのすごいのよ…そんでもって当たってる……すごい……(語彙力低下)

 

わたしのフォロワーさんの対応してたのはさっきの声のいいお兄さんなんだけど、その人は何も言ってないのに「のクシャッとした笑顔」とか「太陽のような」とか解説してくれたらしい。えっなんでわかるの?隣で聞いててびっくりしちゃった。お兄さん透視でもしてますか!?

 

それにしても匂いってたくさんあるのね。

色々嗅いでみても全部違う香りだからすごい。

一括りにフルーツ系といっても種類が色々あるみたいで、柑橘系だったり青リンゴだったりベリー系だったり。わたしの推しはフルーツ系の中だったらベリー系が近いかなぁと思った。

一緒にいったフォロワーさんの推しは圧倒的柑橘系。それプラスシャボン玉みたいな柔軟剤みたいな爽やかで優しい香り。

 

わたしが「ちょっと違うかな…」といったらすぐさま次の匂いを「これはどうです?」と差し出してくれるお姉さん、ほんまもんのプロですわ………

 

そうそう、ここらへんで鼻がバグってくる!(笑)

色んな匂い嗅ぐからね。

そしたらそばに置いてあるコーヒー豆の匂いを嗅ぐんだって。1回リセットされるからわかりやすい。すごいなコーヒー豆(んでもってそのコーヒー豆がめちゃくちゃいい匂い)

 

あとお姉さんが「よかったら店の外で嗅いでみて下さい。外だと全然違く感じますから」と促してくれる。

たしかに全然ちがったし中よりわかりやすい。

てか、地下とはいえ外でみんながそれぞれ何種類かの紙もってその匂いかいで「うーん」とか言いながら首ひねってるのめちゃくちゃ面白かったな。(他人事)

フォロワーさんと嗅ぎあいっこして「これはちょっと違くない?」とか「もっと柑橘ほしいね」とか言い合ったのも楽しかった!

 

 

あとは「タバコ吸いますか?」「石鹸の匂いとか似合うと思いますか?」「青年って感じ?それとも子供っぽさを感じますか?」とかちょくちょく聞かれながらその都度細かく調合してくれました。

 

お姉さん「メンバーカラーの他に似合う色とかありますかね」

わたし「うーん…白…(似合う衣装のイメージ) でも黒髪の方が顔立ちはハッキリしますね。ほかの髪色も似合ってるんですけど…(また流暢に語り出すヲタク)」

 

お姉さん「うーん、色気あります?」

わたし「あります!!!!(クソデカボイス)(即答)」

お姉さん「じゃあもうちょっと色気足してみますね〜」

いや色気足すってパワーワードすぎんか?

 

わたしが迷いすぎてお姉さんに何本細長い紙を出してもらったことか。ほんとごめんなさい優柔不断な女で…

 

そのうち最初のほうに選んでもらった二種類のものに絞られてきて。その二つは同じ香りがベースでそれに違う香りをプラスしたものでした。

紙で香るのと腕につけて香るのとは違うみたいなので両手に一種類ずつつけてもらい、外で香る。

 

いやまってめちゃくちゃエロいなこの匂い!!!wwwwww

 

わたしの拙い語彙力で表すとすると、

左手はすこしスモーキーで、渋みのある感じ。某曲じゃないけど、この匂いの人と街中ですれ違ったら推しを感じて着いて行きたくなっちゃうみたいなエロさ。一番推しに近いかも。

それに対し、右手はスモーキー感にプラスほんのりふわっと甘さを足したような香り。

まって逆にこの甘さがエロくね!?!って大興奮した。推しに近くもあり、わたしのすきな香り。

 

え〜〜もうなんでか全然わからんけど、最初から嗅いでたはずなのにどんどん推しの匂いに感じてくるの。マジで不思議。アハ体験みたい(ちがいます)

 

お姉さんには見せられないけど自分でならいくらでも画像を見ていいのでエロい推しの画像をみながら交互に嗅いでみる。この頃にはすでに推しへの罪悪感など皆無である。

「ねぇまって!この匂いで抱きしめられたらやばい!!(限界ヲタクのクソデカボイス)@店の外」

あまりにも推しすぎて笑いと興奮が止まらない自体に。

わたし「あかん、これ推しだわ(妄想)」

フォロワーさん「えっそれな?(妄想)」

 

そのあともお姉さんとフォロワーさんと悩みまくり、挙句の果てに外で匂い嗅いでた隣の知らないお姉さんに「直感でどっちの香りが好きですか?」ってナンパまがいのことをした(すみませんでした)結果、右手につけたエロさと甘さの共存した香りにした。いや〜まことにエロい。こんな一日で言う?ってくらいエロいって言いまくった。だってエロい。

 

 

【19:10 やっと購入】

なんと一時間半くらい悩んでた。マジかよ。

見事な自分の優柔不断具合に呆れます。それに付き合ってくれるお姉さんマジ圧倒的感謝…

わたし「この匂い最初から好きでしたよねわたし」

お姉さん「そうですね!しぬほど悩んで結局最初に香ったものを買っていかれるお客様は多いですね」

わたし「(図星オブ図星)」

マジで申し訳ないです………

「じゃあ最初からドンピシャの出してくるお姉さんがすごいんですね!」っていったら「いやいや〜迷わせてしまって申し訳ないです〜」って仰ってて益々すきになった。謙遜がすごい。もはやお姉さんが推し。わたしDDだからさ(関係ない)

 

選んだ香水の説明書きがある紙と香水を並べてもらいじっくり読む。推しみたいに素敵な名前の香水だなあ。

最後にその香水を吹きかけた紙をもらった。

「(紙の色)黄色でよかったですか?」って聞いてくれる推し(お姉さん)、あまりにもヲタクに優しすぎる。これをお財布にいれるんだってさ。ここにエロいお財布爆誕。もしかしたらこのお財布、推しにプレゼントされたのかもしれない。そういえばそうだったかも(虚妄)

f:id:arsair12164:20191007142045j:image

(むちゃエロい匂いするやばい)

 

そのあとお姉さんのご好意で香水をつけてもらってお店をあとにしました。香水買うのもつけるのもはじめてだったから、手首に擦ってから首につけるあの一連のエロいはずの仕草がダサかった。もっと大人の女になります。

フォロワーさんとホクホクしながら夜の新宿へ彼の香りとともに消えていきました。幸。

フォロワーさん「やばい、気がついたら(手首が)ここ(鼻)にある」

わたし「えっそれな?(「、」「。」「、」「。」)」*3

 

そういやお風呂入っても手首からほんのり香水の匂いがしてどちゃくそ興奮しました(小声)

 

 

【おまけ】

わたしより先に体験したことがあるというフォロワーさんが、その時店員さんに教えてもらったという悪い遊びをご紹介。

枕につける

推しと添い寝です。寝れません。それでも幸。

人形につける

推しを抱きしめることができます。これやばそう。

服につける

あら不思議、あっという間に彼シャツと限界ヲタクの出来上がり。

マフラーにつける

これはわたしが思いついたんだけど、これからの季節に最適だと思う。推しに抱きしめられます。絶対にやばい。

 

ほかにあったら教えてください(小声)

 

 

【感想】

ほんっと〜〜〜にマジで楽しかったので全ての推しを持つヲタクはいくべき。お値段は張るけど大・大・大満足!その先に待つものは幸せしかない。

どう?行きたくなってきたんじゃない?

あのね、彼の本当の匂いなんて知らなくたっていいんです(実際わたし推しの匂いしらないし)。

あなたの思う推しの香りを見つければいいのです!

きっと、いや、必ずや、店員さんがとっておきの香りを見つけてくれるでしょう!!!

わたしも作ってきました報告まってるよ!!!!

 

さあ!札束と推しへの愛を胸に新宿へGO!

 

f:id:arsair12164:20191007162542j:image

おわり

 

 

p.s.お父さん、お母さん、ごめんなさい。

あなたの娘はしらん男の香りをつけて帰ってくることが増えると思います。決して不良娘ではないです。許してください。

 

p.s.2 同担さん作ったらわたしにかがせてください

 

 

*1:ある番組で男性アイドルがこの店で香水を購入したらしくてそれは数量限定で売ってるって書いてあった

*2:このとき紙はもらえるけどペン類はもらえないから持ってくといいかもね!

*3:どう足掻いてもあの曲が脳内ループ